マグロ呼吸の仕方と止まると死ぬ真相|睡眠時も泳ぎ続ける驚きの理由
マグロ呼吸の仕方と止まると死ぬ真相|睡眠時も泳ぎ続ける驚きの理由の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
「止まったら死ぬ」という言葉は比喩表現ではなく、物理的・生理学的な事実です。マグロは自力でエラ蓋を動かして水を送り込む筋肉や骨格構造が退化しているため、遊泳を完全に停止するとエラを通過する水流がゼロになります。水流が止まればエラ表面でのガス交換が行えなくなり、わずか数分で重篤な酸欠に陥って窒息死へと直行します。
さらにマグロの窒息死リスクを押し上げているのが、他の魚類とは比較にならないほど莫大な酸素消費量です。マグロの筋肉の大部分は、酸素を大量に蓄積できるミオグロビンを豊富に含んだ赤身肉(遅筋)で構成されています。長距離を休みなくハイスピードで泳ぎ続ける持続力を生み出す代償として、安静状態であっても大量の酸素を消費し続けます。
加えて、クロマグロなどは奇網(ワンダーネット)と呼ばれる特殊な毛細血管網を持ち、筋肉で発生した熱を体内に閉じ込めて周囲の海水温よりも10℃以上高い体温を維持する内温性を獲得しています。この高い代謝率を維持するためには膨大な酸素が不可欠であり、遊泳停止による換水の中断は即座に致命傷となるのです。