「卑近な例」を下品な例と誤解?意味と正しい使い方・目上への注意点
「卑近な例」を下品な例と誤解?意味と正しい使い方・目上への注意点とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
ビジネスシーンにおいて特に注意が必要なのが、卑近な例は目上に使えるかという点です。結論から述べると、上司や取引先など目上の人の発言に対して「卑近な例」を使うのは厳禁です。
たとえば、上司が分かりやすい例え話をしてくれた際に、「部長の出してくださった卑近な例のおかげで理解できました」とお礼を伝えるのは大きなマナー違反になります。「卑近」には「ありふれた、平凡な」というニュアンスや自己謙遜の響きが含まれるため、他人の行為に当てはめると「あなたの例はありふれていて低レベルだ」と相手を評価・見下すような失礼な響きを与えてしまいます。
ビジネスにおける正しい使い方の基本は、「自分の発言」に対してへりくだって使うことです。「私事で恐縮ですが、卑近な例を挙げますと……」のように、自分が提示する話題を少し下げる(へりくだる)文脈で用いるのが美しい日本語マナーです。