「くる病」なぜ再増加?子供の骨の異変を見逃さない原因と予防策

「くる病」なぜ再増加?子供の骨の異変を見逃さない原因と予防策についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

戦後日本の栄養改善によって激減したくる病が、再び増えている背景には、皮肉にも近年の「健康・美容意識の向上」と「育児スタイルの定着」が深く関係しています。

最も大きな要因とされているのがビタミンD不足です。ビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を助けて強い骨を作るために欠かせない栄養素ですが、その大部分は日光(紫外線B波)を浴びることで皮膚において合成されます。

近年の日本では、美白意識の浸透や紫外線トラブルへの過度な警戒から、乳幼児期からの日焼け止め使用、UVカットケープの常用、長時間の室内遊びが一般化しました。その結果、皮膚でのビタミンD合成量が極端に低下しています。

さらに、母乳育児の推奨が定着したことも要因の一つです。母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養源ですが、唯一ビタミンDの含有量が極めて低いという特徴を持っています。日光浴の機会が乏しいまま完全母乳栄養を継続していると、生後半年から1歳前後の急速な成長期にビタミンD欠乏性くる病を発症するリスクが高まるのです。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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