モネやゴッホを魅了したアイリスの秘話と失敗しない栽培の極意
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日本の初夏を彩るアヤメ科の植物は、姿が酷似しているため「どれがどれだかわからない」という声が絶えない。だが、自生する環境と花弁の根元にある「模様」に注目すれば、一瞬で見分けがつく。
まず、漢字で「菖蒲」とも書くアヤメ(文目)は、水辺ではなくカラッと乾燥した畑や山野の土に育つ。花弁の根元に網目模様(網目=文目)がくっきりと浮き出ているのが最大の特徴だ。開花時期は5月上旬頃。次にカキツバタ(杜若)は、完全に水の中や湿地に生える。花弁の中心に一本のスッと伸びた白色の線が入るのが印だ。
そしてハナショウブ(花菖蒲)は、水辺の浅瀬や湿った土壌を好み、花弁の根元に鮮やかな黄色の目印が入る。開花時期はやや遅く5月下旬から6月にかけて。各品種の自生環境と模様の法則さえ頭に入れれば、散策時の鑑賞が格段に面白くなる。