女王蜂アヴちゃんとひばりくん、時代を超える「美と毒」の共鳴線

今注目を集めている 女王蜂アヴちゃんとひばりくん、時代を超える「美と毒」の共鳴線について、多角的な視点を整理して公開しています。

圧倒的なハイトーンと地を這うような低音を行き来するボーカル、アヴちゃんが体現するアジテーション。そこに宿るのは、既存の性規範や「らしさ」の枠組みを軽やかにあざ笑う圧倒的な華やかさだ。その佇まいを目撃したとき、脳裏をかすめるのが『ストップ!! ひばりくん!』の主人公、大空ひばりの圧倒的な無敵感である。

男でも女でもない。「ただ圧倒的に美しく、自分自身であること」。両者が提示するスタンスには、痛快なまでの共通項が存在する。大空ひばりは周囲の戸惑いを置き去りにし、自らの魅力で世界を屈服させた。女王蜂がステージ上で繰り広げるパフォーマンスもまた、観客の固定観念を力づくで剥ぎ取り、美という名の陶酔へと誘う。時代を隔てたふたつの表現は、美しさを盾ではなく、世界を切り拓く鋭利な矛として機能させている点で完全に共鳴している。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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