漢字「国」の書き順は大人も罠に?玉の点の順番と美文字の極意を解説
漢字「国」の書き順は大人も罠に?玉の点の順番と美文字の極意を解説についての真相をお届けします。
くにがまえ 書き方ルールには、単なる記号の並びにとどまらない東洋の筆記具(筆)の歴史と力学が反映されています。さらに文字のルーツを知ることで、なぜこのような筆順になったのかという必然性が腑に落ちます。
まず、くにがまえの第1画は「左の縦」、第2画は「上横から右縦の折れ」です。ここで四角形を完成させず、下部を大きく開けた状態にしておくのは、筆の毛先を滑らかに内部へと侵入させ、中身をのびのびと配置するための空間確保という実用的な理由に基づいています。
国 漢字の成り立ちを遡ると、古代文字(甲骨文字・金文)において「国」は本来「國」と表記されていました。外側の「囗」は敵の侵入を防ぐ強固な「城壁(囲い)」を象形したものです。そして内部の「或」は、戈(ほこ=武器)を持って土地と人々を守る様を表していました。つまり、「周囲を囲った防御壁の中に、守るべき大切な領土と武力を収める」という情景が漢字の原義です。
1946年の当用漢字表制定時に「國」から「国」へと簡略化された際、民間で通用していた俗字(略字)が採用されました。このとき、内部に据えられたのが「玉(宝物・至宝)」です。「城壁で囲まれた国家の中心に、最も尊い宝を鎮座させる」という意味合いが込められました。国 旧字体 書き順においても、外枠の2画を書いた後に内部の「或」を書き上げ、最後に城門を閉じるように底辺を閉鎖していました。新字体になってもその根源的な設計思想は1ミリも変わっていません。