能登の祈り包む両陛下、石川再訪で被災地に灯した希望と涙の真実
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振り返れば、激震と火災の爪痕が生々しかった発災直後、令和6年能登半島地震お見舞い訪問において両陛下が示された姿勢は、一貫して「忘れないこと」への執念だった。発災から年月を重ねるにつれ、首都圏をはじめとする遠隔地では記憶の風化が避けがたく進む。その冷酷な現実に対し、両陛下は折に触れて能登への言及を重ね、現地へと足を運び続けてこられた。
皇室ニュースとして短く消費されがちな公務の裏で、宮内庁の執務室には能登の復旧進捗を示す地図や資料が常に置かれているという。インフラの寸断、なりわいの再建、高齢化率の高い過疎地特有の課題。今上天皇(徳仁陛下)は水問題の研究者としての知見も背景に、現地の復興状況を極めて具体的に把握したうえで対話に臨まれている。
「一度訪れて終わりではない」。その姿勢こそが、取り残されたと感じていた被災地の人々にとって、最大の精神的支柱となっているのだ。