ペットボトル値上げと容量変化の真相!大手各社の価格調査と防衛術
話題沸騰中の ペットボトル値上げと容量変化の真相!大手各社の価格調査と防衛術について、多角的な視点を整理して公開しています。
容器をめぐる議論は、コストの問題だけでなく環境負荷の低減という世界的な責務とも直結している。この分野で積極的な提言を続けているのが、サントリーホールディングスを率いる新浪剛史氏だ。経済界のリーダーとしても知られる同氏は、資源循環の重要性と企業の社会的責任について幾度となく言及し、自社の清涼飲料事業においても化石由来原料から再生素材への全面転換を急ピッチで進めている。
その中核を担うのが、使用済みペットボトルを回収して再び新たなボトルへと再生する「ボトルtoボトル水平リサイクルプロジェクト」だ。従来のペットボトルリサイクルは、繊維や食品トレイへと生まれ変わる「カスケードリサイクル」が主流であり、最終的には焼却処分される宿命にあった。これに対し、ボトルからボトルへと何度でも循環させる水平リサイクルは、新たな化石資源の使用量と二酸化炭素排出量を劇的に抑制する。
PETボトルリサイクル推進協議会などの業界団体も、使用済みボトルの回収品質向上と国内循環率の引き上げを強力に後押ししている。ただ、再生PET樹脂を製造する工程には高度な洗浄・除染プラントが必要であり、バージン樹脂(新品の石油由来樹脂)よりも調達コストが高くなる局面が少なくない。環境価値をいかに担保しながら経済合理性を保つかという重い課題が、業界の肩にのしかかっている。