鶏レバーコンフィがパサつく理由とは?極上とろとろの温度と安全基準
鶏レバーコンフィがパサつく理由とは?極上とろとろの温度と安全基準とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
鶏レバーコンフィの完成度を左右するもう一つの大きな壁が、特有の「鉄臭さ・生臭さ」です。ネット上では「牛乳に30分浸す」という手法が広く紹介されていますが、フレンチの一流シェフや調理科学の専門家は異なる見解を示しています。牛乳のタンパク質(カゼイン)が臭気成分を吸着する効果はあるものの、レバーの深部に残った血塊そのものを除去することはできないためです。
臭みの根本的な元凶は、レバー(肝臓)の内部を通る血管内に残存した「鬱血(うっけつ)やレバー内部の胆汁」です。これらを物理的・浸透圧的に取り除くための正しい下処理工程は以下の通りです。
まず、ハツ(心臓)とレバーを切り分けます。ハツには縦に包丁を入れて開き、内部に溜まっている黒ずんだ血の塊を指先や包丁の先で完全に掻き出します。レバー本体も一口大の大きさにカットする際、断面に見える太い血管や白い筋、脂肪の塊を丁寧にトリミングしてください。
次に、ボウルに海水とほぼ同等の「3%濃度の食塩水」(水500mlに対して塩15g)を用意し、カットしたレバーを投入します。塩水の浸透圧効果により、毛細血管の奥に潜む血液が自然と外へ溶け出します。優しく揉み洗いしながら水を2〜3回替え、濁りが出なくなるまで血抜きを行ってください。最後にキッチンペーパーで表面の水分を徹底的に拭き取ることが、オイルの浸透を高め、雑味のないクリアな味わいに仕上げる決定的なポイントです。