藤竜也の若い頃が色気溢れるイケメン!芦川いづみとの愛と名優の今
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藤竜也のキャリアにおいて、最大のターニングポイントとなったのが1976年公開の大島渚監督作品『愛のコリーダ』です。阿部定事件を題材に、男女の極限の性愛と死生観を描いた本作は、カンヌ国際映画祭で絶賛され世界中に配給された一方、日本国内では「猥褻か芸術か」を巡って大論争を巻き起こしました。
主演として松田英子とともに本番行為に及ぶ体当たりの演技を披露した藤竜也に対し、世間の風当たりは凄まじいものがありました。テレビ番組の降板やCM契約の打ち切りなど、事実上のバッシングに晒され、役者としての仕事が激減する苦境に陥ります。当時を振り返るインタビューで、藤竜也は「仕事がなくなり、毎日のように台所に立って料理を作っていた。妻が文句一つ言わずに支えてくれたから耐えられた」と赤裸々に語っています。
その沈黙を破り、鮮烈な復活を遂げたのが1981年の連続テレビドラマ『プロハンター』(日本テレビ系)でした。横浜の元町や馬車道を舞台に、草刈正雄演じる元新聞記者・竜崎と、藤竜也演じる元刑事・水原が探偵事務所を構え、軽妙洒脱な掛け合いとアクションを繰り広げるバディもの。藤竜也が体現した「口ヒゲにソフトスーツ、哀愁を漂わせながらもウィットに富んだ大人の男」は、社会現象とも呼べるブームを巻き起こしました。
スキャンダラスなバッシングで地に堕ちかけた役者生命を、自らの肉体と演技力、そして卓越したユーモアで再浮上させたこの逆転劇は、藤竜也という俳優のタフネスを決定づける象徴的な出来事でした。