なぜNコン名曲『虹』は心揺さぶるのか?誕生秘話と金賞への歌い方
なぜNコン名曲『虹』は心揺さぶるのか?誕生秘話と金賞への歌い方について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。
合唱曲『虹』は、2006年度(第73回)Nコン中学校の部の課題曲として書き下ろされました。同年度のテーマは「出会い」。当時、すでに『さくら(独唱)』などで国民的アーティストとなっていた森山直太朗氏と、その盟友である作詞家・御徒町凧氏が制作を手掛けたことで、発表当初から大きな話題を呼びました。
制作過程において両氏が強く意識したのは、「大人が押し付ける綺麗事の合唱曲には絶対にしない」という強い意志でした。思春期真っ只中にいる中学生が直面する、言葉にできない焦燥感や他者との距離感、そして自分自身の存在価値に対する揺らぎ。そうしたリアルな心情を飾らない言葉で吐露し、最後に一筋の光を見出すというドラマが、この楽曲の骨格となっています。
森山氏が奏でる叙情的なメロディと、御徒町氏が紡ぐ日常的でありながら詩情あふれる言葉が融合した結果、それまでの合唱曲の枠組みを鮮やかに打ち破る、革新的かつ普遍的なマスターピースが完成しました。