魂を揺さぶるR&Bの正体とは?歴史的名盤から紐解く音楽の真髄
魂を揺さぶるR&Bの正体とは?歴史的名盤から紐解く音楽の真髄の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
1980年代から90年代にかけて、ドラムマシンやシンセサイザーの普及とともにジャンルは「コンテンポラリーR&B」へと進化を遂げる。テディ・ライリーが提唱したニュージャック・スウィングの跳ねるビートや、滑らかなスロウジャムが世界中のチャートを席巻した。
この世界的な潮流を日本の音楽シーンへ一気に接続したのが、宇多田ヒカルのデビュー作『First Love』だった。16拍のウラを感じさせる卓越したグルーヴ感、息遣いまでコントロールされたフェイク、そしてメランコリックなメロディライン。それまでの歌謡曲的な文脈とは一線を画す本格的なサウンドアプローチは、J-POPの構造を根本から変革した。彼女の登場によって、日本国内でもR&Bの遺伝子は確固たる市民権を得ることになった。