昭和の記憶から世界の最先端へ:2026年、なぜ「赤と青の打楽器」がグローバルな音響・ウェルネス市場を沸かせているのか

話題沸騰中の 昭和の記憶から世界の最先端へ:2026年、なぜ「赤と青の打楽器」がグローバルな音響・ウェルネス市場を沸かせているのかについて、多角的な視点をご紹介しています。

もともとスペインの伝統舞踊フラメンコ等で用いられていた大型のキャストネット(Castanets)が、日本に持ち込まれたのは戦後のことだ。しかし、幼い子どもの手でも簡単に音が出せるよう、ふたつの木盤をゴム紐で束ね、片面を赤、もう片面を青に塗装する革新的なアイデアを生み出したのは、日本の教育現場と職人たちだった。

「赤は男子、青は女子という区別ではありません。元々は、どちらの面を手前に構えるかを視覚的に分かりやすくするための工夫だったのです」。教育楽器の歴史に詳しい音楽文化学者の高橋和彦教授は語る。長年、誰も疑問に思わなかったこの合理的デザインが、今や「ミニマリズムと視覚的機能美の傑作」として海外のインダストリアルデザイナーから絶賛されている。無駄を徹底的に省き、誰でも即座に直感的なリズム表現へとアクセスできる構造。それこそが、半世紀以上の時を経て世界基準のアイコンとなった原点なのだ。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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