いいこと悪いことが交互に重なる理由とは?人生の法則と幸運を掴む極意
いいこと悪いことが交互に重なる理由とは?人生の法則と幸運を掴む極意について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
認知心理学や行動経済学の研究において、私たちが「いいこと悪いことのバランス」を意識する際の脳内メカニズムは詳細に解明されつつあります。
第一に挙げられるのが「確証バイアス」と「ネガティビティ・バイアス」の複合作用です。人間は進化の過程で危険を察知して生き延びるため、ポジティブな出来事よりもネガティブな出来事を約3〜5倍強く記憶に焼き付ける習性を持っています。素晴らしい出来事があった後に小さなトラブルが1件発生しただけでも、「やはりいいことの後には悪いことが起きた」と脳が関連性を過剰に強調し、記憶を強固に定着させてしまうのです。
第二に、ノーベル経済学賞受賞者ダニエル・カーネマンらが提唱した統計学的現象「平均への回帰(Regression to the mean)」です。人生における出来事の質や成果は、長期的に見れば個人の実力や環境に応じた「平均値」の周りを上下に変動しています。極端に運が良い状態(平均から大きくプラスに外れた状態)を経験した後は、特別な要因がなくても「普段通りの状態」へと戻るため、主観的には「運気が急落した」「悪いことが起きた」と錯覚してしまいます。