足の血管が糸やミミズ状に浮き出る原因と下肢静脈瘤の最新治療
足の血管が糸やミミズ状に浮き出る原因と下肢静脈瘤の最新治療の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
下肢静脈瘤は「命を直接脅かす悪性腫瘍ではない」という理由から放置されがちな疾患です。しかし、一度壊れた静脈弁が自然に再生することはなく、治療を行わない限り進行を続けます。特に血管がボコボコと浮き出る伏在静脈瘤を長期間放置すると、慢性的な静脈不全へと悪化し、生活の質(QOL)を大きく損ないます。
初期段階では見た目の変化だけでなく、自覚症状として足のむくみだるさ、夕方以降に足が鉛のように重くなる感覚、夜間や明け方の「こむら返り(足のつり)」が頻発します。さらに進行して鬱血が慢性化すると、静脈から赤血球が漏れ出して鉄分が沈着し、すねやくるぶし周辺の皮膚が茶褐色に変色する「色素沈着」が発生します。
最悪のケースでは、鬱血性皮膚炎から皮膚が硬化し、わずかな傷をきっかけに皮膚が破れて穴が空く「下肢潰瘍(うっけつせいかいよう)」に発展します。ここまで進行すると激しい痛みを伴い、傷口が塞がるまでに数カ月以上の長期治療を要するため、皮膚に変色や硬化が現れる前に対処することが肝要です。
自身の下肢静脈の状態を把握するため、以下の下肢静脈瘤セルフチェックを活用してください。
- □ 足の血管がボコボコと浮き出ている、または赤紫の細かい糸状血管が見える
- □ 夕方になるとふくらはぎがパンパンにむくみ、靴がきつくなる
- □ 夜間や就寝中に足がつる(こむら返り)ことが週に1回以上ある
- □ 朝起きたときよりも夕方のほうが足が重だるく、疲れが抜けない
- □ すねやくるぶし周辺の皮膚が茶色ずんできたり、乾燥やかゆみが続いたりする
- □ 足の血管周辺が熱を持ったり、触るとズキズキ痛んだりする
上記項目のうち2つ以上にチェックが入る場合、静脈弁の逆流異常が進行している可能性が高いため、専門医の診察を受ける目安となります。