西暦とは?キリスト起源の謎や和暦との違い・早見表と簡単計算術まで徹底解説
西暦とは?キリスト起源の謎や和暦との違い・早見表と簡単計算術まで徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。
西暦(せいれき、英語:Christian Era / Common Era)とは、地球が太陽の周りを1周する公転周期を1年とする太陽暦を基盤にした紀年法です。今日では国際標準化機構(ISO)をはじめ、全世界の政治・経済・学術で共通の標準暦として採用されています。
この仕組みの西暦の起源となったのは、6世紀初頭のローマで活躍した修道士ディオニュシウス・エクシグウスによる計算です。彼はローマ皇帝の即位年を基準とする従来の数え方を改め、「イエス・キリストが受胎・誕生したとされる年」を起算点(西暦1年)として位置づけました。
しかし、現代の歴史学者や天文学者による綿密な文献照合(新約聖書の記述やヘロデ大王の没年記録など)によると、実際のキリスト生誕は紀元前4年〜紀元前6年頃であったことが定説となっています。つまり、暦の起算点と歴史的事実の間には、約4〜6年の誤差が生じていたわけです。
また、現在私たちが使っている西暦のカレンダーは、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が定めたグレゴリオ暦に由来します。それまで使われていた「ユリウス暦」は1年を365.25日として計算していたため、約128年ごとに1日のズレが生じていました。グレゴリオ暦では「400年に97回の閏(うるう)年を置く」という高精度なルールを導入し、季節と暦のズレをほぼ完全に解消したのです。
国際的な英語表記においては、従来ラテン語の「Anno Domini(主の年に)」を略したADと、英語の「Before Christ(キリスト以前)」を略したBCが使われてきました。しかし2020年代以降の国際標準や学術論文では、特定の宗教的偏りを排する観点からCE(Common Era=共通紀元)およびBCE(Before Common Era=共通紀元前)という表記への移行が一段と加速しています。