柳川うなぎせいろ蒸しの真髄|蒲焼きとの違いと元祖名店の完全攻略

柳川うなぎせいろ蒸しの真髄|蒲焼きとの違いと元祖名店の完全攻略の注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

柳川の郷土料理である「せいろ蒸し」と、全国的に親しまれている「うなぎ蒲焼き(うな重・うな丼)」の根本的な違いは、その二重の加熱工程とご飯の一体感にあります。

通常のうな重は、白米の上にタレをかけ、焼き上がった蒲焼きを乗せて提供されます。一方、柳川のせいろ蒸しは、まず炊きたてのご飯に秘伝のタレをまんべんなく混ぜ合わせ、すのこを敷いた朱塗りの木製せいろに敷き詰めます。その上に炭火で香ばしく焼き上げた蒲焼きを並べ、彩り鮮やかな錦糸卵を添えて、せいろごと蒸気で10分から15分ほど蒸し上げます。

この調理工程により、うなぎの良質な脂と炭火の薫香がタレご飯全体にじっくりと溶け込み、米の一粒一粒がふっくらと旨味を抱え込みます。さらに、木製せいろ特有の保湿・保温効果によって、食事を終える最後の一口まで火傷しそうなほどの熱々状態が保たれる点が最大の醍醐味です。

歴史を紐解くと、せいろ蒸し うなぎ 発祥の歴史は江戸中期の延宝9年(1681年)に遡ります。福岡・柳川の地で創業した「元祖本吉屋」の初代・本吉十左衛門が考案したと伝えられています。当時、川魚料理として供されていた蒲焼きを「時間が経っても冷めず、より柔らかく美味しく食べられないか」という客への配慮から試行錯誤を重ね、せいろで蒸し直す調理法が生み出されました。水郷柳川の掘割を行き交う舟人や旅人の冷えた体を温める知恵として定着したこの技法は、やがて柳川一帯に広がり、現在に続く確固たる食文化へと昇華しました。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest