マツダのディーゼルは廃止か進化か?直6が切り拓く逆転の生存路
マツダのディーゼルは廃止か進化か?直6が切り拓く逆転の生存路とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
世界中がエンジンの気筒数を削り、排気量を小さくする「ダウンサイジング」に狂奔していた時期、マツダ株式会社が打ち出した次の一手は業界関係者を唖然とさせた。排気量3.3リッター、直列6気筒ディーゼルエンジン。誰もが耳を疑った。狂気の沙汰と揶揄する声すらあった。
その象徴として市場に投入されたのがマツダ・CX-60だ。大排気量化によってシリンダー内の空気を贅沢に使い、過濃燃焼を避けて煤の発生そのものを根本から抑え込む「DCPCI(空間混合予混合燃焼)」技術。排気量を拡大したほうが、実用燃費が向上し、排ガスも劇的にクリーンになるというパラドックスを実証してみせたのだ。アクセルペダルをわずかに踏み込むだけで湧き上がる分厚いトルクと、高速巡航時に叩き出すリッター20キロを超える驚異的な低燃費。常識を覆す走りは、瞬く間に愛好家たちを虜にした。