異常値に騙されるな!四分位偏差で見抜くデータの真実と実務活用
異常値に騙されるな!四分位偏差で見抜くデータの真実と実務活用にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
数字は嘘をつかないが、見せ方次第で人を欺く。統計学の創始者の一人であるカール・ピアソンが確立に寄与した標準偏差は、現代でも最も広く使われる散らばりの尺度だ。しかし、標準偏差には致命的な弱点がある。たった1つの極端な外れ値が存在するだけで、数値が跳ね上がってしまう点だ。
例えば、社員10名のベンチャー企業で、9名の年収が400万円、社長1名の役員報酬が1億円だったとしよう。平均値は1360万円となり、標準偏差も激増する。この数字を見て「高給取りが集まる職場」と判断するのは明らかな誤謬だ。データの代表値として中央値(メディアン)を選ぶのと同様に、散らばりの指標にも外れ値に強い(ロバストな)物差しが求められる。そこで登場するのが四分位偏差だ。