車椅子の部位名称一覧!事故を防ぐ正しい呼び方と役割を徹底解説

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車椅子は一見するとシンプルな椅子に車輪を取り付けた乗り物のように見えますが、実際にはJIS規格(JIS T 9201)などで細かく安全要件が規定された高度な福祉用具です。日常会話では「持ち手」「足置き」と大雑把に呼ばれがちな各パーツには、固有の名称と重要な目的が存在します。

ここでは現場で特に混同されやすい部位を中心に、車椅子の構造を上部・下部・駆動部に分けて整理します。

車椅子の上半身および乗車姿勢を保つパーツは、身体への負担を直接左右します。

  • プッシュハンドル(押し手):介助者が車椅子を押す際に握るグリップ部。手首への負担を減らす形状設計が施されています。
  • バックサポート(背もたれ):利用者の背中を支える布またはクッション部分。姿勢保持の安定性を決定づけます。
  • アームサポート(肘掛け):腕を休めるだけでなく、立ち上がり時の支持基底面を確保する重要なパーツです。一部の多機能型では、ベッドへの移乗をスムーズにするため跳ね上げ式(跳ね上げアームサポート)が採用されています。

続いて、安全な着座と足元の固定を担う下部のパーツです。

  • フットサポート(足受部・フットプレート):足を載せる平らな板。走行中に足が路面と接触することを防ぎます。
  • レッグサポート(ふくらはぎ当て):かかとやふくらはぎが後ろへ落ち込むのを防ぐベルト状またはパッド状の部位です。
  • キャスター車輪(前輪):方向転換を自在に行うための小径車輪。段差に引っかかりやすいため、介助時は常に路面状況への配慮が求められます。

そして、走行と制動を司る中核パーツが駆動部です。

  • ハンドリム:自走式車椅子の後輪外側に取り付けられた金属または樹脂製のリング。利用者が自らの手で握って回し、前進・後退・旋回を行います。手の摩擦力や握力に合わせてコーティングが施されることもあります。
  • ティッピングレバー(ステップバー):後輪の軸付近から後方下部へ突き出ている小さな鉄パイプ。介助者が段差を乗り越える際、ここを片足で踏み込みながらプッシュハンドルを手前に引くことで、テコの原理を利用して前輪(キャスター)を安全に浮かせることができます。
  • 駐車用ブレーキ(パーキングブレーキ):後輪のタイヤを直接押さえつけて固定するレバー式装置。移乗時には必ず両側を施錠する必要があります。
  • 介助ブレーキ(ドラムブレーキ等):介助者が坂道などで減速するためにプッシュハンドル付近に配置されたブレーキレバー。自転車のブレーキと同様の感覚で速度調整を行います。
中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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