草刈り機のエンジンがかからない原因究明!現場で即復活させる対処法
草刈り機のエンジンがかからない原因究明!現場で即復活させる対処法の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
春先や草刈りシーズン初頭に最も多発するのが、草刈機を数ヶ月放置してエンジンが始動しないというトラブルです。前シーズンの作業終了時にタンクやキャブレター内のガソリンを抜き忘れていた場合、内部で化学変化が進行しています。
市販の2サイクルエンジン機器に使用される2サイクル混合ガソリンの劣化は、想像以上のスピードで進みます。ガソリンは空気に触れると酸化が始まり、揮発成分が抜けてドロドロとしたガム状物質やワニス(ニス状の固形物)に変質します。特に混合油に含まれる2サイクルエンジンオイルは粘度が高いため、放置によって燃料成分が蒸発すると、キャブレター内部の極小ノズル(メインジェット)を完全に塞いでしまいます。
燃料がキャブレターまで届かない、あるいは届いても計量されない現象を引き起こすのが草刈機のダイヤフラム劣化症状です。草刈機に広く採用されているダイヤフラム式キャブレター(Walbro社やZAMA社製など)には、脈動を利用して燃料を吸い上げる薄いゴム膜(ダイヤフラム)が組み込まれています。劣化した古い燃料に長期間浸かっていたダイヤフラムは、柔軟性を失ってプラスチックのようにカチカチに硬化するか、逆にブヨブヨに伸びて波打ちます。こうなるとポンプ機能が完全に失われ、プライマリーポンプを押しても燃料がキャブレター内に吸い上げられなくなります。
この状態からの復旧には、キャブレターを本体から取り外し、キャブレタークリーナーを用いて内部通路の草刈機キャブレター詰まり掃除を行うとともに、硬化したダイヤフラムやガスケット類を新品の補修キットへ交換するオーバーホール作業が必須となります。