解体されたはずの三大財閥が今も日本経済の深層を支配する理由
解体されたはずの三大財閥が今も日本経済の深層を支配する理由の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
第二次世界大戦の終結直後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が真っ先に着手したのが、日本の軍国主義を資金面で支えたとみなされた財閥の完全解体だった。持株会社は強制的に解散させられ、創業家一族の資産は凍結・没収、株式は市場へと放出された。歴史の教科書はここで「財閥の終焉」を告げる。
しかし、現実は教科書の記述通りには進まなかった。冷戦構造の激化に伴う米国の対日政策転換、いわゆる「逆コース」を契機に、散り散りになった旧財閥系企業は水面下で再結集を開始する。中核企業同士が株式を持ち合い、互いの経営権を守る強固な防壁を築き上げたのだ。
現代の勢力図を見渡すと、持株会社による直接支配という旧来の形こそ取っていないものの、グループ内での取引優遇や政策保有株式を通じた結びつきは極めて強固だ。防衛産業や次世代エネルギーといった国家基幹プロジェクトにおいて、これら旧財閥系企業が主導権を握り続ける背景には、半世紀以上にわたって巧妙に張り巡らされた非公開の資本・人的ネットワークが存在している。