おしるしとは?陣痛までの時間・破水との違いと危険な出血の見分け方
おしるしとは?陣痛までの時間・破水との違いと危険な出血の見分け方の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
臨月の出血や分泌物を前にして、多くの妊婦さんが最も混乱するのが「破水との混同」や「健診後の出血との区別」です。母子の安全を守るため、決定的な違いを整理しておきましょう。
1. おしるしと破水の決定的な違い
おしるしと破水の決定的な違いは、「性状(粘度と色)」と「流出の制御可否」にあります。おしるしは血液や子宮頸管粘液が混ざっているため、ドロッとした粘度があり、色はピンク・茶色・赤色です。一方、破水は赤ちゃんを包む羊水が漏れ出る現象であるため、基本的に「無色透明」あるいは「ごくわずかに白濁・薄い黄色」をしており、生臭い独特の匂い(スイカや塩素に似た臭いと表現されることが多い)がします。
さらに重要なのが、尿漏れのように自分の力で止められるかどうかです。破水は腹圧に関係なく、立ち上がったり体勢を変えたりした際に「自分の意志とは無関係にチョロチョロ、あるいはドバッと流れ続ける」のが特徴です。破水した場合は、子宮内へ細菌が侵入する上行性感染のリスクがあるため、陣痛の有無にかかわらず「即座に入院」となります。
2. 内診出血とおしるしの見分け方
臨月の妊婦健診で行われる内診、特に子宮口の開き具合を確認したり、分娩誘発を促すために卵膜を少し剥がす「卵膜剥離(通称:内診グリグリ)」を受けた後は、高確率で出血が生じます。内診出血とおしるしの見分け方として、健診当日から翌日にかけて微量の鮮血や茶褐色のおりものが出た場合は、内診による物理的な刺激(子宮頸部の擦過傷など)による出血である可能性が濃厚です。ただし、内診出血がきっかけとなって子宮収縮が誘発され、そのまま本物のおしるしや陣痛に移行することも多いため、生理用ナプキンを当てて出血の増減と腹痛の周期を観察するのが賢明です。
3. おしるし後の入浴お風呂の注意点
「おしるしが来たらお風呂に入って身を清めてから病院へ行きたい」と考える方がいますが、ここには大きな落とし穴があります。おしるし後の入浴お風呂の注意点として、最も警戒すべきは「微小な高位破水を合併している可能性」です。卵膜の高い位置に小さな穴が開く高位破水の場合、本人が破水と気づかずにおしるしのおりものと混ざっていることがあります。この状態で浴槽の湯に浸かると、浴槽内の雑菌が子宮頸管を通って子宮内に侵入し、絨毛膜羊膜炎や胎児機能不全を引き起こす危険性があります。おしるしを確認した後は、浴槽への入浴は避け、ぬるめのシャワーで軽く汗を流す程度にとどめるのが産科医学上の大原則です。