国宝・風神雷神図屏風の謎!宗達と光琳の違いと視線の仕掛け

国宝・風神雷神図屏風の謎!宗達と光琳の違いと視線の仕掛けにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

Q1:俵屋宗達の『風神雷神図屏風』は、誰の依頼で描かれたのですか?
A1:正確な発注記録は残されていませんが、京都の豪商であり文化サロンのパトロンでもあった角倉家(角倉了以の一族)や、建仁寺の塔頭である正伝院(現在の正伝永源院)を再興した織田有楽斎(織田信長の弟)周辺の関与が有力視されています。町絵師であった宗達が「法橋(ほっきょう)」という高位の僧位を得た前後の、画業の頂点期に描かれたと考えられています。

Q2:風神と雷神、どちらが右でどちらが左ですか?見分けるコツは?
A2:向かって「右が雷神」で、「左が風神」です。見分け方として、右隻の雷神は頭に角があり、太鼓の輪を背負ってバチを持っています(肌は白〜赤褐色)。左隻の風神は、風が詰まった大きな白い布袋の両端を握りしめ、天空を疾走しています(肌は緑色)。

Q3:なぜ酒井抱一は、風神雷神図の裏にわざわざ別の絵を描いたのですか?
A3:酒井抱一は光琳版『風神雷神図屏風』を入手した際、その屏風の裏面に傑作『夏秋草図屏風』(重要文化財)を描きました。雷神の裏には「雷雨に打たれる夏の草花」を、風神の裏には「激しい風になびく秋の草花」を配置するという、表と裏が響き合う究極の風雅を仕掛けたのです。現在は保存のため表裏が剥がされ、別々の屏風として保管されています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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