カルピス100年史の真相|内モンゴルの酸乳から初恋の味の誕生秘話

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カルピスが初めて店頭に並んだのは1919年7月7日、七夕の日でした。この発売日は偶然ではなく、三島海雲の「人々の健康と幸福を天の星に祈る」という強い思いと、夏の暑さで体力を消耗する季節に栄養を届けるという実利的な狙いが込められていました。

カルピスの象徴である「水玉模様(ドット柄)」も、七夕の「天の川(銀河の星々)」をモチーフに誕生したデザインです。当初は遮光のために茶色のビンを使用し、それを包む包装紙に水色の地に白い水玉を散りばめたスタイルから始まりました。その後、青地に白い水玉、あるいは白地に青い水玉へと変遷を遂げながらも、「涼やかさ」と「星空の純粋さ」を伝えるアイコンとして定着していきます。

一方で、昭和初期から長年親しまれた「黒人マーク(ストローでカルピスを飲む男性のイラスト)」は、1923年に国際懸賞ポスター展で入選したドイツの画家オットー・デュンケルスビューラーによる作品を採用したものでした。しかし、1980年代後半に人種差別表現をめぐる国際的な議論が高まったことを受け、同社は1989年にこのシンボルマークの使用を自主的に取りやめ、より現代的なロゴと水玉模様を全面に押し出すデザインへと舵を切りました。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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