うなぎ稚魚の名前とは?白いダイヤの正体と2026年最新の養殖事情

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シラスウナギが日本の海岸線にたどり着くまでの旅路は、地球規模の壮大なドラマです。ニホンウナギ(学名:Anguilla japonica)の産卵場所は、長年にわたり海洋生物学における最大のミステリーとされてきました。しかし、東京大学大気海洋研究所を中心とする日本の研究グループによる数十年の追跡調査により、日本から遠く約2,000キロ以上南に位置する「マリアナ諸島西沖(西マリアナ海嶺)」の新月前後の深海であることが特定されました。

水深数百メートルの漆黒の海域で産み落とされた卵は、2日ほどで孵化してレプトセファルスとなります。自力で泳ぐ力はほとんど持たないため、北赤道海流に乗って西へと流され、フィリピン東方沖で北上する黒潮(日本海流)へと乗り換えます。この海流のベルトコンベアに乗る旅は半年から数カ月に及び、道中でプランクトンの死骸などが凝集した「マリンスノー」を栄養源としながら成長を続けます。

日本列島や台湾、中国沿岸の大陸棚に到達する直前、過酷な外洋遊泳を終えた個体のみがシラスウナギへと変態。新月の闇夜、満潮の引き波を避けながら潮に乗って汽水域へと進入し、冷たい真水の匂いを頼りに川を遡上します。この2,000キロにおよぶ回遊の過程で、海流の蛇行やエルニーニョ・ラニーニャ現象による海水温の変化、捕食圧などに晒されるため、日本の河川に辿り着ける個体はごくわずかな確率にすぎません。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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