国宝・羽黒山五重塔の現在|改修完了の雄姿と平将門伝説の真相を追う
国宝・羽黒山五重塔の現在|改修完了の雄姿と平将門伝説の真相を追うの全貌を詳しく解説してご紹介します。
羽黒山五重塔へ向かうには、まず山麓にある「随神門(ずいしんもん)」をくぐります。ここが出羽三山の聖域への入り口となります。
門を抜けるとすぐに「継子坂(ままこざか)」と呼ばれる急勾配の下り石段が続きます。一般的な登山や参拝では「最初に登る」イメージがありますが、羽黒山五重塔へはまず坂を下るという特徴的な地形になっています。坂を下りきると、赤い神橋(祓川橋)が架かる「祓川(はらいがわ)」と「須賀の滝」が現れ、清らかな水音とともに一気に霊気が漂います。
祓川を渡って杉並木の平坦な参道を進むと、左手に圧倒的な威容を誇る国指定天然記念物「爺杉(じじすぎ)」が姿を現します。樹齢1000年を超え、幹周りは10メートル近くに達するこの巨木は、かつて隣にあった「婆杉」が明治の暴風で倒れて以来、一本でこの地を守り続けています。この爺杉のすぐ先、木立ちの開けた空間に悠然と佇むのが五重塔です。
随神門から五重塔までの所要時間は片道およそ10〜15分程度。段数にしても下り中心の約200段程度であるため、体力に自信がない方や年配の方でも無理なく到着できます。