水抜きとは?水道管破裂で数十万の悲劇を防ぐ手順と忘れた時の対処法
水抜きとは?水道管破裂で数十万の悲劇を防ぐ手順と忘れた時の対処法に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
そもそも「水抜き」とは、水道管や給湯器の内部に溜まっている水を人為的に排出し、管の中を空気で満たしておく作業を指します。別名「水落とし(みずおとし)」とも呼ばれ、厳しい冬を迎える地域では不可欠な生活技術です。
なぜ、わざわざ配管を空にする必要があるのでしょうか。その理由は、水が氷へと相変化する際の「体積膨張」という物理現象にあります。水は0度以下で凍結すると、体積が約9%増加します。密閉された金属パイプや樹脂パイプの中で水が凍ると、逃げ場を失った氷と水圧が管の内壁に数十メガパスカル(数百気圧)に達する猛烈な圧力をかけます。この膨張圧力に耐えきれなくなった配管の継ぎ目やエルボ(曲がり角)、給湯器の熱交換器が裂け、いわゆる「水道管破裂」を引き起こすのです。
日本気象協会や各自治体の水道局が「マイナス4度凍結注意」と警報を鳴らすのは、配管周辺の実効温度が氷点下に達し、宅内配管の凍結確率が急上昇するためです。特に日陰にある北側の配管、風当たりの強い屋外露出部、床下の給水管は、外気温がマイナス1度〜マイナス2度程度であっても、寒風によって表面温度が急激に奪われ凍結に至ることが実証されています。
一般的に水抜きが必要な気温と時期は、12月中旬から2月下旬までの厳冬期であり、以下の条件が揃った日には確実な実施が求められます。
- 気象予報で最低気温がマイナス4度以下と予告された夜
- 日中の最高気温が0度を下回る「真冬日」
- 旅行や帰省、出張などで冬の長期留守の水抜きを行わずに家を2日以上空ける場合
- 気温が氷点下前後であっても、強い寒風が吹き荒れている日