禁錮刑と懲役刑の違いとは?刑務所生活の実態と拘禁刑一本化の全貌

禁錮刑と懲役刑の違いとは?刑務所生活の実態と拘禁刑一本化の全貌について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。

世間一般では「刑務作業をしなくてよい禁錮刑は、懲役刑よりも格段に楽な刑罰ではないか」という誤解が根強く存在します。しかし、元受刑者の手記や矯正関係者の証言を検証すると、現場の現実は全く異なります。

【元受刑者・現場関係者の証言】
「何もしなくていい時間がこれほど苦痛だとは思わなかった。朝の点呼から夕方まで、単独室の畳の上で姿勢を正して座り続け、壁を見つめるだけの時間が延々と続く。雑念と後悔ばかりが頭を巡り、精神が崩壊しそうになる。体を動かして汗を流せる懲役のほうが、どれだけ救われるかわからない」

禁錮受刑者は、規律上、居室(独居房など)の中で勝手に横になったり、自由に歩き回ったりすることは許されません。一定の姿勢を保って静座・読書・思考を行うことが求められます。外部との接触が遮断された空間で、何らの作業も与えられずに一日中過ごすことは、極めて過酷な精神的苦痛をもたらします。

そのため、受刑者側から作業を希望する「請願作業(せいがんさぎょう)」という制度が用意されています。法務省の矯正統計によると、禁錮受刑者の実に80%〜90%以上が自ら請願を出して刑務作業に従事しているのが実態でした。つまり、労務義務がない刑罰でありながら、精神の安定を保つために自発的に懲役と同様の労働を選ばざるを得ないという構造的な矛盾が存在していたのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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