風邪薬で血圧が上がる理由は?高血圧でも安全な市販薬と正しい対処法
風邪薬で血圧が上がる理由は?高血圧でも安全な市販薬と正しい対処法について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。
「西洋薬の総合感冒薬は刺激が強そうだから、生薬主体の葛根湯(かっこんとう)や麻黄湯(まおうとう)にしておこう」と考える方が非常に多く見られます。しかし、これは医療現場で最も頻発している危険な盲点のひとつです。
葛根湯、麻黄湯、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などの風邪の初期に使われる代表的な漢方薬には、主成分として「麻黄(マオウ)」という生薬が配合されています。この麻黄から抽出される天然アルカロイドこそが、西洋薬で使われるエフェドリンそのものです。
生薬由来であっても体内での作用機序は化学合成されたエフェドリンと全く同じであり、交感神経を興奮させ、末梢血管の収縮・血圧上昇・動悸・不整脈を引き起こします。自著や臨床報告で警告を発する循環器専門医の手記によると、「漢方だから体に優しいと思い込み、葛根湯を指示された倍量飲んで血圧が200近くまで跳ね上がり、救急搬送された高血圧患者の事例」が実際に複数報告されています。高血圧の基礎疾患がある場合、葛根湯や麻黄湯の自己判断による服用は原則として避けるべき選択肢です。