高千穂大橋の絶景と影|三代橋の魅力と心霊・事故の真相に迫る
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高千穂峡周辺は五ヶ瀬川が阿蘇火山の火砕流を侵食してできた極めて険峻なV字谷であり、古くから交通の最大の難所として知られてきました。この断崖絶壁を克服するために架けられた橋の歴史を紐解くと、技術革新の足跡がくっきりと浮かび上がります。
1955年(昭和30年)に竣工した高千穂大橋は、深い渓谷をひとまたぎにする鋼製アーチ橋です。水面からの高さは約96m、橋長は約119mに達し、完成当時は東洋一の規模を誇るアーチ橋として土木界に大きな衝撃を与えました。歩道から真下を覗き込めば、エメラルドグリーンの川面と切り立つ岩壁が視界を埋め尽くし、足がすくむほどの高度感を実感できます。
しばしば混同されがちなのが、すぐ上流側に位置する神都高千穂大橋(しんところたかちほおおはし)との違いです。こちらは国道218号のバイパス道路として2003年(平成15年)に開通したコンクリートアーチ橋で、橋長300m、高さ約115mとさらに長大な規模を持ちます。神都高千穂大橋が現代的な広幅員の高規格道路であるのに対し、高千穂大橋は昭和の趣を残す県道であり、歩行者がより間近に渓谷の息吹を感じられる構造になっている点が大きな相違点です。
谷底に最も近い位置には、1947年(昭和22年)に完成した石造アーチの神橋(しんばし)が現存しており、川面近くから渓谷上空へと時代順に橋が高くなっていく歴史的景観が今なおそのまま保存されています。