13Tラフター性能表の見方と限界値!タダノとKatoを徹底比較
13Tラフター性能表の見方と限界値!タダノとKatoを徹底比較の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
狭小住宅街におけるクレーン選定では、通常の13tラフターと「ピタゴラス(タダノGR-130F等)」と呼ばれる特殊折り曲げジブ付きクレーンとの選択で迷うケースが多く見られます。ピタゴラスクレーン 性能比較を行うと、構造的な根本差異が見えてきます。
通常の13tラフターは直線的な伸縮ブームの先端から斜めにワイヤーが下りてくるため、手前に2階建てや3階建ての建物があると、ブームの腹が建物の角(パラペットや軒先)に接触してしまい、敷地の奥深くまでフックを届かせることができません。これに対してピタゴラスクレーンは、タワーブームを垂直に立ち上げた上で、上部のジブを水平や斜め下に折り曲げて懐(ふところ)深く進入させることができます。
ただし、ピタゴラスは構造が複雑で自重が重いため、先端吊り能力は極端に小さくなります。水平ジブを展開した場合の吊り能力は300kg〜500kg程度が限界であり、構造材の建て方や外壁パネルの吊り込みには適しても、重量のあるトランスや受水槽の据付には使えません。「奥まで届くが重いものは吊れないピタゴラス」と、「手前なら力持ちだが建物越しには制約が多い通常13tラフター」の性格を見分けることが、狭小現場 吊り上げ限界 理由をクリアする決定打となります。
【プロの結論】おすすめできる現場・慎重になるべき現場の判断基準
心理学で言われる「正常性バイアス(都合の悪い情報を過小評価する心理)」や「計画の錯誤」は、建設現場の重機手配でも往々にして発生します。「これまでも13tで何とかなったから大丈夫だろう」という過信が、重大な接触事故や道路封鎖トラブルを引き起こします。以下のチェック基準で客観的に判定してください。
【13tラフターを推奨できる現場】
・進入道路の幅員が4m以上あり、クランク交差点の隅切りが確保されている。
・設置場所でアウトリガーが左右均等に最低でも中間幅(3.5m以上)張り出せる。
・作業半径が12m以内、実吊り荷重(吊り具込み)が1.0t未満である。
・電柱や引き込み線などの上空架線からブームが2m以上の離隔距離を保てる。
【13tラフターの選定に極めて慎重になるべき現場】
・前面道路幅が3m未満で、道路使用許可を取ってもアウトリガーが最小張出しかできない。
・既存の建物を飛び越えて、敷地奥(作業半径15m超)に重量物(1t以上)を据え付ける。
・地盤が軟弱で、敷鉄板を敷設してもアウトリガーの集中荷重(脚あたり10t以上)に耐えられない恐れがある。
・電線が密集しており、ブームの起伏角度が制限されて作業半径を縮めることができない。