高知の「はちきん」とは?男勝りな土佐女性の語源と真相を徹底解剖
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高知県の県民性を語る上で、「はちきん」と対をなす概念が男性を指す「いごっそう」です。両者はしばしば同列の「頑固で豪快な土佐気質」としてひとまとめにされがちですが、その精神構造や行動原理には決定的な差異が存在します。
「いごっそう」の語源は「異骨相(骨相が普通と異なっている=奇骨の士)」に由来します。坂本龍馬、板垣退助、中江兆民らに代表されるように、信念を曲げず、権力に屈しない反骨精神と正義感を持つ一方で、極めて意地っ張りで妥協を知らない頑固者でもあります。これに対し、「はちきん」は極めて合理的で行動力に富む「現実主義(プラグマティズム)」の体現者です。
歴史的に見ると、いごっそうの男たちが大義名分や政治の理想論に熱中して財政を傾ける裏で、生活基盤を現実的に守り、商売を回し、子どもを育て上げたのがはちきんの女性たちでした。この「理想主義の男と、現実主義の女」という絶妙な補完関係こそが、土佐社会を力強く前進させてきたエンジンだったと言えます。