バンコクの正式名称は世界一長い?全文のカタカナと意味・改称の真相

バンコクの正式名称は世界一長い?全文のカタカナと意味・改称の真相について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

公的表記を巡る騒動の一方で、実際のタイ社会では都市名はどのように認識されているのでしょうか。

タイ人が日常で使うのは「バンコク」ではなく「クルンテープ」

現地バンコクの街中で市民の会話に耳を傾けると、タイ人が自分たちの街を「バンコク」と呼ぶ場面にはほとんど遭遇しません。日常会話では、正式名称の冒頭2語を取ったクルンテープ略称、あるいは行政機関で用いられるクルンテープマハナコーンが定着しています。

では、なぜ外国人はこの街を「バンコク」と呼び続けているのでしょうか。その語源は、王朝遷都以前からこの地にあったチャオプラヤー川沿いの小さな寒村「バーンコーク(オリーブの木がある村、あるいは運河の村)」に由来します。16世紀以降、ヨーロッパの商人や船員がこの港町一帯をバーンコークと呼び慣わし、それが国際的な通称「Bangkok」として世界へ固定化していった歴史的経緯があるのです。

タイ人が全員歌える!ロックバンドの名曲による「バンコク正式名称覚え方」

100文字を超える呪文のような正式名称ですが、タイの小中学生は驚くほどスムーズに暗唱できます。その秘密は、文字として暗記するのではなく「リズムとメロディ」で体得している点にあります。

効果的なバンコク正式名称覚え方として現地で広く親しまれているのが、タイの国民的ロックバンド「アサニー・ワサン(Asanee-Wasan)」が1989年に発表した大ヒット曲『クルンテープ・マハナコーン』です。歌詞の大部分が正式名称そのもので構成されており、軽快な8ビートのリズムに乗せて歌うことで、長大な単語の連なりが自然と頭に刷り込まれます。

学習のコツは、以下の4つのブロックに分解してリズムを掴むことです。

  1. 第1ブロック:クルンテープ・マハナコーン/アモーンラッタナコーシン/マヒンタラーユッタヤー
  2. 第2ブロック:マハーディロック・ポップ/ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム
  3. 第3ブロック:ウドムラーチャニウェートマハーサターン/アモーンピマーン・アワターンサティット
  4. 第4ブロック:サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

YouTubeなどで楽曲を検索し、リズムに合わせて口ずさむだけで、日本人でも数回の練習で驚くほど滑らかに発音できるようになります。現地の屋台やタクシーでこれを披露すると、タイの人々から驚嘆と満面の笑みで迎えられる最高のコミュニケーションツールになります。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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