固めのプリンがなぜ大ブーム?とろとろ派圧倒の理由と究極レシピ

固めのプリンがなぜ大ブーム?とろとろ派圧倒の理由と究極レシピの基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

日本における洋菓子史を紐解くと、固めプリン発祥と経緯には明確な技術的必然性が存在します。プリンの原型であるイギリス発祥の「プディング」が日本へ伝来したのは江戸時代末期から明治初期と記録されていますが、大衆文化として花開いたのは昭和30年代(1950年代後半)以降の高度経済成長期でした。

当時、洋食店や喫茶店で提供されたのは、ゼラチンで冷やし固めるゼリー状のものではなく、オーブンや蒸し器でじっくり火を通すオーセンティックなカスタードプリンでした。卵の熱凝固性のみを利用して自立させるため、皿に移した際に形が崩れない「しっかりとした硬さ」が絶対条件だったのです。百貨店の屋上大食堂や、街の純喫茶で提供された昭和レトロカスタードプリンは、外食ならではの贅沢と祝祭感の象徴として人々の記憶に刻み込まれました。

転換点が訪れたのは1990年代初頭でした。イタリア産マスカルポーネやパステルに代表される「なめらかプリン」が登場し、生クリームを贅沢に使ったとろける食感が一世を風靡します。しかし、およそ20年以上にわたる「柔らかさ偏重」のトレンドが市場に行き渡った反動として、2010年代終盤からクラシックスタイルへの揺り戻しが始まりました。単なる懐古趣味にとどまらず、素材本来の確かさを再評価する潮流が生まれたのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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