刺青とタトゥーの決定的な違いとは?針の深さや法律・温泉規制の真相

刺青とタトゥーの決定的な違いとは?針の深さや法律・温泉規制の真相とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

長年、日本におけるタトゥー施術は法的なグレーゾーンに置かれていました。論争に終止符を打ったのが、2020年9月16日の最高裁判所第二小法廷判決(彫師医師法違反事件)です。

検察側は「針で皮膚に色素を入れる行為は医師法第17条が禁じる『医行為』に該当する」と主張し、無免許でタトゥーを彫った彫師を起訴していました。しかし最高裁は、「タトゥー施術は美術的感覚や技術を要する装飾的行為であり、医療関連性を欠く。保健衛生上の危害が生じる恐れはあるものの、医師免許を要求するほどの医行為には当たらない」として、彫師側の無罪を確定させました。

この歴史的判決により、日本国内で彫師がタトゥー・刺青を施術すること自体は完全に合法な表現行為として認められました。ただし、法的に合憲となったことと、施術現場の無条件な自由化はイコールではありません。

施術にあたっては各都道府県の「青少年保護育成条例」に基づき、18歳未満(高校生を含む)への施術は厳しく禁止されています。また、厚生労働省のガイドラインや業界団体(日本タトゥーイスト協会など)による自主規制のもと、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)の導入、ディスポーザブル(使い捨て)針・インクカップの徹底、血液媒介感染症(B型・C型肝炎、HIVなど)の感染予防対策が厳格に求められる体制へと移行しています。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest