東京国際フォーラムガラス棟の歩き方!最上階展望と建築美の秘密
話題沸騰中の 東京国際フォーラムガラス棟の歩き方!最上階展望と建築美の秘密について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
東京国際フォーラムのガラス棟を見上げたとき、誰もが息をのむのが天井部に浮かぶ巨大な骨組みです。このガラスアトリウムがなぜ「船」の形をしているのか。その背景には、都市計画上の制約と、国際設計競技(コンペ)を勝ち抜いたウルグアイ出身の建築家ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)による卓越した空間力学が存在します。
1989年、日本で初めて国際建築家連合(UIA)公認のもと開催された国際公開設計コンペには、世界50カ国から4,737件の応募登録(最終応募案395件)が殺到しました。その頂点に立ったヴィニオリ案の核心は、敷地の東側を走るJR山手線・東海道新幹線のカーブに寄り添うように緩やかな弧を描く「ガラスの船」を配置し、西側のホール棟との間に緑豊かな「地上広場」を創出するという大胆なマスタープランでした。
構造設計を担当した名門構造設計事務所(渡辺邦夫氏率いるSDG等)のエンジニアリングにより、天井部分には全長約126メートル、重さ約1,400トンにも及ぶ「巨大キール(竜骨)トラス」が架けられました。この屋根構造をわずか2本の巨大な鋼管柱で支え、壁面には約2,600枚の合わせガラスを配することで、柱の少ない驚異的な大空間を実現しています。外部からの自然光を床面深くまで届けつつ、地震力や風圧力を効率的に逃すこの船型構造は、現代日本の構造エンジニアリングの金字塔として今なお世界中で高く評価されています。