Tsutaya閉店ラッシュが変えた日本の夜――「レンタル文化」の完全消滅とカルチャーの空白地帯

Tsutaya閉店ラッシュが変えた日本の夜――「レンタル文化」の完全消滅とカルチャーの空白地帯に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

店舗の消滅とともに、いま深刻な文化危機として映画ファンや研究者の間で叫ばれているのが「カルチャーの消失問題」だ。インターネット上にあらゆる作品が存在するというのは幻想に過ぎない。権利関係の複雑さ、原盤権の所在不明、あるいは採算性の問題から、ストリーミング配信されていない日本映画の旧作、カルト作品、単館系の洋画、80〜90年代のテレビドラマは膨大に存在する。

街のTSUTAYAは、利益を生む商業施設であると同時に、地域における巨大な「映像と音楽の私設図書館(アーカイブ)」として機能していた。店舗が閉鎖され、保有されていた数十万枚のディスクが散逸・廃棄されるたび、もう二度と正規の手段では鑑賞できなくなる作品が生まれている。文化の受け皿を失った日本の映像史は、いま音を立てて虫食い状態になりつつある。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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