プロペトとは?白色ワセリン・ヒルドイドとの違いと安全な使い方
プロペトとは?白色ワセリン・ヒルドイドとの違いと安全な使い方の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
プロペトの本体は、石油を精製して得られる炭化水素類の混合物である「ワセリン」です。「石油由来」と聞くと肌への刺激を懸念する声もありますが、石油は太古の天然鉱物資源であり、徹底的な精製工程を経て不純物を取り除くことで、アレルギー反応を起こしにくい安定した基剤へと生まれ変わります。
ワセリン製剤は、精製度の低い順から「黄色ワセリン」「白色ワセリン」「プロペト」「サンホワイト」の4段階に分類されます。日本薬局方に収載されている白色ワセリンをさらに精製し、アレルギーや接触皮膚炎の原因となり得る微量な不純物を極限まで削ぎ落としたものが「プロペト」です。
皮膚科でよく比較されるヒルドイド(ヘパリン類似物質)との最大の違いは、「水分を与えるか、蒸発を防ぐか」という作用機序にあります。ヒルドイドは親水性成分として角質層に入り込み水分を保持しますが、プロペトは肌の表面にとどまり強力な皮脂膜の代用となって水分の蒸散を防ぎます。皮膚バリアが完全に壊れてヒルドイドすらピリピリとしみる時期には、刺激のないプロペトで肌を密閉・保護することが治療の定石です。