体を温める漢方の選び方決定版|冷えタイプ別の処方と市販薬
体を温める漢方の選び方決定版|冷えタイプ別の処方と市販薬の総合ガイドを解説します。役立つ情報が詰まっています。
ネット上の情報やSNSでは「冷え性には生姜配合の漢方を飲めば治る」といった単純化された言説が散見されますが、これは大きな誤解です。漢方薬の性質を無視して服用すると、思わぬ体調不良を引き起こす危険性があります。
誤解1:「冷えているのだから、とにかく熱性の強い漢方を飲めば良い」
強い熱性を持つ「附子(ブシ)」や「乾姜」を含む漢方を、熱が体内にこもっているタイプ(気滞・お血による冷えのぼせ)の人が飲むと、激しいのぼせ、動悸、不眠、口内炎、肌荒れを誘発します。足は冷たいのに顔が赤い人は、温めることよりも「熱の循環を整える(疏肝理気)」処方が必要です。
誤解2:「漢方薬は天然由来だから副作用がなく飲み合わせも自由」
漢方薬も医薬品であり、明確な副作用が存在します。特に注意すべきは「甘草(カンゾウ)」の重複です。多くの冷え性向け漢方に含まれる甘草を過剰に摂取すると、血圧上昇やむくみ、低カリウム血症を引き起こす「偽アルドステロン症」を発症する恐れがあります。複数の漢方薬や風邪薬を自己判断で併用することは厳禁です。
また、胃腸が極端に弱い人が「地黄(ジオウ)」を含む八味地黄丸などを服用すると、胃もたれ、食欲不振、下痢を起こすケースが頻発しています。漢方を選ぶ際は、冷えの局所だけでなく「自分の胃腸の消化力」を考慮しなければなりません。