エアインディア歴代事故の真相と原因|182便から最新の安全性まで追う

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エアインディアの歴史を語る上で避けて通れないのが、1985年6月23日に発生した未曾有の航空同時テロ事件です。この事件は日本国内の航空保安体制にも決定的な転換点をもたらしました。

当時、カナダのバンクーバーから成田空港に到着したCPエア(カナダ太平洋航空)便から、バンコク行きのエアインディア301便へ積み替えられる予定だった手荷物が、成田空港の手荷物処理作業場で突如大爆発を起こしました。この成田空港手荷物爆破事件により、日本の荷役作業員2名が尊い命を落とし、4名が重傷を負いました。

そして、この成田での爆破からわずか約55分後、大西洋のアイルランド沖上空31,000フィートを飛行していたモントリオール発ロンドン経由のエアインディア182便(愛称「カニシュカ号」)の機内前部貨物室で時限爆弾が炸裂。機体は空中分解し、大西洋へ墜落しました。乗客・乗員329名全員が即死するという、当時の航空機テロとしては史上最悪の死者数を記録する大惨事となったのです。

捜査の末、この一連のテロはカナダに潜伏していたシク教過激派組織「ババル・カルサ」による犯行であることが判明しました。テロリストは搭乗手続きの抜け穴を悪用し、本人が搭乗しないまま手荷物だけを旅客機に預け入れる「手荷物単独搭載」の手口を用いていました。この事件をきっかけに、世界中の空港で「搭乗客と受託手荷物の一致確認(ポジティブ・パッセンジャー・バゲージ・マッチング)」が厳密に義務付けられることとなりました。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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