伝々とは何か?云々との誤読騒動から定着したネットスラングの真相
伝々とは何か?云々との誤読騒動から定着したネットスラングの真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
「伝々」をめぐる言説には、ネット上でまことしやかに囁かれながらも、言語学的に完全な誤りである説がいくつか存在します。情報リテラシーを高めるために、代表的な盲点と誤解を是正しておきましょう。
誤解1:「伝々(でんでん)」という古語や仏教用語が実在した?
騒動の直後、一部の擁護論者やネット論客の間で「日本の古文書や仏教用語には、言い伝えることを意味する『伝々(でんでん)』という特殊な読み方が存在する」という擁護論が拡散されました。
しかし、国立国語研究所のコーパス検索や『日本国語大辞典』をはじめとする主要な大型古語辞典を徹底的に調査しても、「伝々」を「でんでん」と読ませて「云々」と同じ意味で使用した確たる文献的証拠は存在しません。伝えることの反復表現としては「伝え伝え(つたえつたえ)」という大和言葉が存在するのみです。「実在した言葉の引用」という説は、苦し紛れの都市伝説に過ぎません。
誤解2:「云々」を「うんうん」と読むのは間違いなのか?
「云々」の読み方を巡っては、「うんうん」と読む人が散見されます。日常会話で「うん、うん」と相槌を打つ言葉と混同されがちですが、漢字表記の「云々」は「うんぬん」が唯一の正解です。連濁(れんだく)の変形として口語で「うんうん」と発音されるケースが稀にありますが、公的な場やビジネスシーンでは「教養不足」とみなされるため、厳格に区別する必要があります。