玉ねぎの追肥時期はいつ?球が太るタイミングと止め肥の鉄則

玉ねぎの追肥時期はいつ?球が太るタイミングと止め肥の鉄則とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

玉ねぎ栽培で最も多い失敗原因の一つが、「品種ごとの成熟スピードを考慮せずに一律で追肥してしまうこと」です。玉ねぎには収穫時期に応じて極早生・早生・中生・晩生の区分があり、それぞれ追肥を終了すべきリミットが明確に異なります。

早生種(4月〜5月上旬収穫)は生育サイクルが前倒しになるため、3月に追肥を与えてしまうと肥料過多に陥ります。早生玉ねぎの追肥時期は「12月中旬」と「1月下旬〜2月上旬」の計2回で終了させるのが基本です。一方、長期貯蔵を目的とする晩生種(5月下旬〜6月収穫)は、3月上旬の止め肥を含めた計3回の追肥でじっくり育て上げます。

品種別の標準スケジュールと施肥管理の違いは以下の通りです。

品種区分・栽培タイプ追肥の回数と時期止め肥の最終期限施肥・収穫の特徴極早生・早生品種
(サラダ玉ねぎ等)計2回
・第1回:12月中旬
・第2回:1月下旬〜2月上旬2月上旬4月〜5月に新玉ねぎとして収穫。水分が多く貯蔵には向かないため早めに肥料を切る。中生・中晩生品種
(一般的な黄玉ねぎ)計2〜3回
・第1回:12月中旬
・第2回:2月中旬
・第3回:3月上旬(控えめ)3月上旬5月下旬収穫。食味と貯蔵性のバランスが良い主力品種群。3月上旬で完全に肥料を切る。晩生品種
(長期貯蔵向け品種)計3回
・第1回:12月中旬
・第2回:2月中旬
・第3回:3月上旬〜中旬3月中旬(厳守)6月収穫。冬まで吊り玉保存が可能。遅肥は内部腐敗や首締まり悪化の原因に直結。プランター・ベランダ栽培計3〜4回(少量頻回)
・12月、1月、2月、3月上旬3月上旬用土の養分が水やりで流亡しやすいため、薄めの液肥または化成肥料を少量ずつ施用。

なぜ「止め肥」をここまで厳格に守る必要があるのでしょうか。球が肥大する4月〜5月に土壌中に窒素が残っていると、玉ねぎは球の充実よりも葉の成長を優先してしまい、首元(葉の付け根)が太く締まらなくなります。その結果、切り口から雑菌が侵入しやすくなり、「収穫後に吊るしておいたら中からドロドロに腐った」「軟腐病が発生した」という最悪の結末を迎えることになるのです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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