竹内まりや『プラスティック・ラヴ』世界的熱狂の真相と名曲の全貌
竹内まりや『プラスティック・ラヴ』世界的熱狂の真相と名曲の全貌の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
『プラスティック・ラヴ』のタイムレスな強度の根底にあるのは、プロデューサーであり夫でもある山下達郎による妥協なきサウンドプロデュースです。本作は、竹内まりやが結婚・休業を経て全曲自作曲で臨んだ復帰アルバム『VARIETY』(1984年4月発売)の収録曲として産声を上げました。
当時、竹内まりやが提示したマイナーコード進行のメロディと歌詞に対し、山下達郎は「完璧なダンスミュージックとして構築する」という明快なビジョンを持って制作に突入。日本のスタジオミュージシャン界の最高峰であったドラム・青山純、ベース・伊藤広規による黄金のリズムセクションを起用し、重厚でありながら驚くほどしなやかな16ビートのグルーヴを叩き出しました。
楽曲の特筆すべき音響的ギミックは以下の通りです:
- 躍動するカッティングギター:山下達郎自身が刻むタイトでパーカッシブなギターリフが、楽曲全体の推進力を牽引。
- 哀愁を帯びたブラス&ストリングス:数原晋らのホーンセクションと服部克久のストリングスアレンジが、華やかさと胸を締め付ける切なさを同居させる。
- 間奏のドラマツルギー:中西康晴のメロウなフェンダー・ローズ(エレピ)ソロから山下達郎の情熱的なギターソロへと受け継がれる完璧な構成美。
当時のインタビューや音楽誌の証言において、山下達郎は「世界水準のディスコ・トラックを作る」という強い意図を持ってミックスに挑んだことを明かしています。欧米のブラックミュージック(ソウル、ディスコ、ファンク)を日本人の繊細なポップセンスで昇華したこのアレンジは、40年以上の歳月を経ても一切の古さを感じさせない驚異的な完成度を誇っています。