世界一・日本一の長い名前を徹底追跡!ピカソの本名と歴史の真相
世界一・日本一の長い名前を徹底追跡!ピカソの本名と歴史の真相に関する深掘り記事を分かりやすく解説します。最新情報を求める方は必見です。
「世界一長い名前」として真っ先に話題に上るのが、20世紀を代表する画家パブロ・ピカソです。一般には「パブロ・ピカソ」として知られていますが、出生証明書に記されたクリスチャンネームを含む本名は、途方もない長さを誇ります。 その全名は、「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ(Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso)」。文字にして実に100文字近くに達します。 取材資料およびカトリック教会の伝統記録を紐解くと、この異例の長さには当時のスペインにおける切実な事情がありました。当時のアンダルシア地方では、敬虔なカトリック信仰に基づき、先祖の名、洗礼を司った代父母の名、そして守護聖人の名を可能な限り連ねる風習が存在したのです。「サンティシマ・トリニダード(三位一体)」や「マリア・デ・ロス・レメディオス(治癒の聖母マリア)」といった聖なる称号を名前に編み込むことで、過酷な乳幼児死亡率の壁を乗り越え、神の絶対的な加護を得ようとした親族の祈願が背景にありました。 一方、日本で最も知名度の高い長い名前といえば、古典落語の演目として知られる『寿限無』です。その全文は以下の通りです。 「寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末・雲来末・風来末、食う寝る処に住む処、藪ら柑子の藪柑子、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの、長久命の長助」 この滑稽噺において、生まれた子どもの健やかな成長を願うあまり、寺の和尚から教わった「めでたい言葉」や「長寿の象徴」をすべて選びきれずに全部くっつけてしまったという筋書きは、笑い話でありながら庶民の心理を鋭く突いています。「五劫(ごこう)」とは天女が羽衣で大岩を撫でて岩が擦り切れるまでの気の遠くなるような時間を指し、「海砂利水魚」は尽きることのない果てしなさを表します。 洋の東西を問わず、名前が極限まで長くなる歴史的根底には、「現世の過酷な災厄から命を守り抜くための呪術的防衛本能」が存在していたといえます。