今年は暑いと感じる真相|気象庁最新データと猛暑が続く決定的理由
今年は暑いと感じる真相|気象庁最新データと猛暑が続く決定的理由の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
日本列島を過熱させる猛暑の決定的な理由は、上空で起きている極めて特殊な大気循環の複合作用にあります。下層の大気(高度約1,500m〜5,800m)を覆う「太平洋高気圧」の勢力が平年よりも北西方向へ大きく張り出していることに加え、上層の大気(高度約1万2,000m付近)ではユーラシア大陸方面から張り出してきた「チベット高気圧」が日本列島上空へ広がる事態が発生しています。
この2つの巨大な高気圧が上下に重なり合う現象は気象学的に「二重高気圧」と呼ばれ、大気全体に強力な下降気流を生み出します。下降気流によって空気が圧縮され、断熱圧縮と呼ばれるプロセスで気温が急激に上昇。まるで列島全体が分厚い断熱毛布を2枚重ねて被せられたような状態(ヒートドーム)となり、熱が地上付近に封じ込められているのです。
さらに事態を悪化させているのが、北半球中緯度を流れる偏西風蛇行の経緯です。日本付近で偏西風が平年よりも極端に北側へ押し上げられる形で蛇行を続けたため、南からの暖かく湿った空気が日本列島へ直接流れ込みやすくなりました。加えて、太平洋赤道域で発生したラニーニャ現象の影響により、フィリピン周辺の対流活動が活発化。そこから発生した上昇気流が日本付近で下降気流となって高気圧を強固に固定するという、負の大気海洋連鎖が長期間にわたって維持されています。