慰安婦像の設置理由と撤去対立の真相|海外30カ所超の最新動向を総括

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慰安婦像の設置は、単なる外交プロトコルの問題にとどまらず、現地で暮らす日本人・日系人コミュニティの日常生活に深刻な影を落としています。

2017年に中国系・韓国系団体が主導して「女性の権利」を掲げた慰安婦像が市有公園に設置され、大阪市との姉妹都市解消にまで至った米サンフランシスコ市では、設置後に現地の日系住民から悲痛な声が上がりました。在米日系人会などの聞き取りによると、「像が設置されて以降、現地の公立学校に通う子どもが『お前の国は性奴隷を作った犯罪国だ』といじめに遭った」「何世代にもわたって築いてきたアジア系同士の穏やかな地域連携が、急進的な政治運動によって分断された」という証言が多数記録されています。

ベルリンにおいても同様の摩擦が生じています。ミッテ区の像の周辺では、定期的に親日派・保守系団体による撤去要求デモと、韓国系団体による防衛デモが衝突し、警察が出動する事態が常態化しました。近隣住民からは「静かな住宅街の歩道が、極東の歴史論争の代理戦争の場にされてしまい迷惑している」という苦情が区役所に数多く寄せられています。「普遍的な女性の人権」という崇高なスローガンの裏で、現地の生活者コミュニティに憎悪と対立を持ち込む結果となっている実態は、見過ごせない副作用といえます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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