息切れは難病のサイン?慢性血栓塞栓性肺高血圧症の最新治療と予後

息切れは難病のサイン?慢性血栓塞栓性肺高血圧症の最新治療と予後について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

医学書や古いネット記事を開くと、CTEPHは「診断後の5年生存率が約30〜50%」といった絶望的な数字が並んでいることがあります。しかし、臨床の現場を取材すると、その常識は過去10年余りで完全に覆されていることが分かります。

国立循環器病研究センターなどの国内主要専門施設が公表している臨床登録データによれば、外科手術(PEA)やカテーテル治療(BPA)、そしてアデムパスをはじめとする標的治療薬を適切に組み合わせた現代の治療体系下では、5年生存率は90%を超える水準に達しています。かつてのような「余命数年を宣告される死の病」ではなく、「適切なコントロール下で長期生存と生活の質の維持が十分に可能な病気」へと変貌を遂げたのです。

都内の専門病院でBPA治療を受けた60代女性は、自らの闘病記録の中で次のように述懐しています。

「最初は買い物帰りのわずかな上り坂で息が止まりそうになり、座り込んでいました。近所のクリニックを3軒回っても『肺のレントゲンに異常はない、心因性では』と言われ続け、診断がついた時には右心室が大きく腫れ上がった危険な状態でした。しかし、専門医のもとで4回のカテーテル治療を受けた今、血圧は正常化し、孫と公園を散歩できるまでに回復しました。あの時、諦めずに専門病院のセカンドオピニオンを求めて本当によかったと感じています。」

専門病院の第一線でカテーテル治療を執刀する循環器内科医も、こう警鐘を鳴らします。「CTEPHの予後を左右する唯一最大の要素は『発見の早さ』です。心不全が重篤化して不可逆的な血管病変が完成する前に治療へ繋げられれば、劇的な改善が見込めます。原因不明の息切れが数週間続くなら、躊躇なく専門の門を叩いてほしいのです。」

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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