猫にO型がない理由とは?血液型の種類・割合と命を守る輸血の真実

猫にO型がない理由とは?血液型の種類・割合と命を守る輸血の真実の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

猫の血液型において最も警戒しなければならないのが、輸血時の不適合による重篤な副作用です。人間の場合、初回輸血であれば異なる血液型でも重篤な反応が出にくいケースがありますが、猫は生まれつき自分の血液型と異なる抗原に対する強い「自然抗体(同種抗体)」を持っています。

特に危険なのが、「B型の猫にA型の血液を輸血してしまうケース」です。B型の猫は極めて強力な抗A抗体を血漿中に保持しているため、わずか1ミリリットル程度のA型血液が体内に入っただけでも、急性血管内溶血を引き起こします。激しいアナフィラキシー様ショック、呼吸困難、血尿、急性腎不全を併発し、最悪の場合は数分から数時間で死亡に至る恐れがあります。

逆にA型の猫にB型の血液を輸血した場合、抗B抗体の力価が比較的弱いため即座の致死反応は起こりにくいものの、輸血された赤血球が早期に破壊され、貧血の改善効果が得られないばかりか発熱や黄疸などの副作用を生じさせます。

また、繁殖時における「新生子溶血」も深刻な問題です。B型の母猫がA型またはAB型の父猫と交配し、A型の子猫を出産した場合に発生します。子猫が生後すぐに飲む母乳(初乳)には母猫の強力な抗A抗体(移行抗体)が大量に含まれており、これを吸収した子猫の赤血球が破壊され、生後数日で急死してしまう現象です。この悲劇を防ぐためにも、事前の血液型把握が不可欠となります。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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