年金手帳の色の違いの真相とは?青とオレンジの差と受給額の誤解を徹底解明

年金手帳の色の違いの真相とは?青とオレンジの差と受給額の誤解を徹底解明について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

年金手帳の表紙が色分けされている最大の理由は、公的年金制度の統合と「基礎年金番号」の導入時期が異なっている点にある。個人の属性や納付実績によるランク分けではなく、加入者が制度に加入した年代順に手帳の様式が改定されてきたに過ぎない。

具体的には、大きく分けて「茶色」「オレンジ色」「青色」の3系統が存在する。それぞれの発行年代と制度上の位置づけを客観的データとともに整理したものが以下の比較表である。

手帳の色発行期間・対象世代番号体系と特徴編集部の見解・現在の扱い茶色(薄茶色)昭和35年(1960年)10月〜昭和49年(1974年)10月国民年金独自の記号番号のみ記載。当時の厚生年金は紙の「被保険者証」を別途交付。受給権発生済み、あるいは遺品整理で発見されるケースが多い。記録漏れ確認に極めて貴重な資料。オレンジ色(橙色)昭和49年(1974年)11月〜平成8年(1996年)12月国民年金・厚生年金共通の様式。基礎年金番号導入前のため、当時の厚生年金被保険者番号等が記載。40代後半〜60代に多数分布。平成9年の番号統合時に別途送付された基礎年金番号通知書の保管が推奨される。青色平成9年(1997年)1月〜令和4年(2022年)3月4桁+6桁の「基礎年金番号」が手帳内に最初から印刷・記載された完成版。20代前半〜40代中盤が所持。現行制度と直結しており、番号確認書類として今なお実務で即戦力となる。手帳なし(通知書)令和4年(2022年)4月以降〜現在手帳制度廃止により「基礎年金番号通知書」をA4またはハガキ様式で交付。新成人・新規就労者が該当。ペーパーレス化とマイナンバー連携を前提とした運用形態。

昭和の時代、国民年金加入者には「国民年金手帳」、サラリーマンやOLなどの厚生年金加入者には「厚生年金保険被保険者証」というペラペラの紙片がそれぞれ別個に交付されていた。これを1つの手帳形態に統一したのが昭和49年11月に登場したオレンジ色の手帳である。この時期はまだ制度ごとに個別の記号番号が振られており、転職や独立を繰り返すたびに番号が増え、記録が散逸する温床となっていた。

こうした構造的欠陥を根本から解消すべく、平成9年(1997年)1月に断行されたのが基礎年金番号導入の真相である。生涯にわたり1人につき1つの「4桁+6桁」からなる番号を割り振り、国民年金・厚生年金・共済年金の記録を一元管理するシステムが稼働した。このタイミングで新たに支給されたのが、おなじみの「青色年金手帳」である。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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